ホテルが、まちの入り口になる。

Floors Kagoshima

10 10月 2014

FLOORSセミナーvol.2 トラベルライター朝比奈千鶴氏トークレポート

10月2日(木)にゲートイン鹿児島2階レストラン友膳にて、
「鹿児島の新しい旅のかたちをつくるFLOORSセミナーvol.2」が行われた。
このセミナーでは、トラベルライターの朝比奈千鶴氏さんを迎え、「今、旅人が泊まりたい -暮らしの延長線の宿-」というテーマでのトークショー、グッドアイデア株式会社のプランナー松田朋春さんとホテルゲートイン鹿児島の﨑元秀紀氏さんを加えてのクロストークの構成で進められた。
今回のレポートは、セミナーの中でも朝比奈さんのトーク部分をまとめたものである。

2003年からトラベルライターとして活動している朝比奈さんは、たくさんのガイドブックを作る中で、「いつも同じような情報を扱っている」ことに疑問を持っていたそう。
そんなときにハワイを訪れる機会があって、お決まりの観光スポットを「その土地の歴史や文化」を聞いたり調べながら巡ってみると普通に巡るよりも面白いと感じるようになった、と朝比奈さんは言う。

FLOORSセミナーvol.2 トラベルライター朝比奈千鶴氏トークレポート

「面白いというポイントは、文化や趣味など背景の違えば人それぞれ違うことに気付いたんです。そんな人達が色々な場所を巡るような本が出たら良いのに、と思ったときにフリーランスになろうと決めました。」

「本を作っていく中で、旅で人と出会うということは人の人生と出会うということなんだなと実感して、私自身も旅人として旅を見つめて、人の人生を見つめて取材をしていこうと思ったんです。」

そういった経験から、全ての物につながりがあるのではないかというホリスティックトラベルという言葉を掲げながら活動をし始め、日本の各地で行われている小さなお祭り等の地域に根ざした行事を取材した際には、その土地の人の家に泊まって地域に入り込んでお祭りを体験し、地域づくりのヒントを探していったそう。

「10年前、小さな宿に泊まるという概念が読者の人にはあまりなかった頃に、ニュージーランドで訪れた夫婦でやっている昔ながらのB&Bでは、お母さんの手作りのサービス、ファシリティ、ホスピタリティなどの面白さがありました。当時からニュージーランドでは、B&Bが繋がって共通の評価基準でをつくり、それぞれを星の数で評価していたんです。」

「土地を有効活用して、経済効果を出そうという動きがある場所として、アメリカテキサス州サンアントニオがあります。ここは、水辺を再生したこによって人がたくさん来る人気の場所になりました。水辺を整備して歩けるようにしたり、ベネチアのように宿から舟に乗って観光ができたり。これは、私にとっては非日常ですが、そこに住む人にとっては水辺に住むことが当たり前で、観光地でもあり暮らしの場所でもあるんです。」

「スペインのサンセバスチャンで泊まったホテルが印象に残るホテルの1つですね。
スタッフにバル巡りしたいんだけどどこがいい?と聞いたときに『じゃあ、ここに最初に行って、次はここ、ここへ行くとお魚が美味しい。ここではお腹いっぱいになるから、じゃあ2つくらいにしとけば?』とオリジナルの地図でアドバイスをくれたんです。地元の人だからこそできるサービスは、ホテルの名前は忘れても印象に残っています。」

FLOORSセミナーvol.2 トラベルライター朝比奈千鶴氏トークレポート

一般の人に語りかける上で、ブランドというのは共通言語として必要だが、その場所で地域独自の魅力を打ち立ててる場所が最近は面白い、と朝比奈さんは言う。
その地域で1つでも頑張っている宿があると、宿だけじゃなく周りの商店や農家なども意識し始めて、お互いに高めあう状況が生まれていく。地域が集まって何かをやろうとしていく傾向が
出来つつある。
そして、最後に朝比奈さんはこう語る。

「観光というのは、他所の人がその土地を知ることのとてもいい入り口になると思っていて、それが誰に押し付けられることも無く、自分自身で感じることのできるものなんです。
自分がその地域に参加できなくても、旅で触れたものや気付きを通して、自分自身の日々の暮らしを少しでも豊かにしようという意識が生まれると思うんです。」
「国内旅行も増加して、海外からの旅行者数も過去最高となっている昨今、これから人々に求められるのは、”一回限りの贅沢をする旅”、”何回もその土地を訪れたくなる旅”のどちらかになってくるのではないでしょうか。
でも私は、何度でも会いにに行きたくなるような、そんな場所に出会いたいと思っています。」


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