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Floors Kagoshima

FLOORSセミナーvol.2 クロストークレポート
13 10月 2014

FLOORSセミナーvol.2 クロストークレポート

10月2日(木)にゲートイン鹿児島2階レストラン友膳にて、
「鹿児島の新しい旅のかたちをつくるFLOORSセミナーvol.2」が行われた。
今回のレポートは、朝比奈さんのキースピーチ後のクロストーク部分をまとめたものである。

前回の記事はコチラ

トラベルライターの朝比奈千鶴氏さんに加え、グッドアイデア株式会社のプランナー松田朋春さんとホテルゲートイン鹿児島の﨑元秀紀氏さん、ファシリテーターとしてTen-Labの永山由高氏の4人で行われたクロストークでは、
「暮らしの延長線/鹿児島らしさ・宿の個性/今後のフロアーズの展望」などのテーマで話が進められた。

朝比奈さんのお話の感想は?

松田「面白かったですよね。ホリスティックっていうのは、何かのコンセプトで切るとか、ビジネスの質がどうとかじゃなくて、全部分けられないんだから全てをそのまま語ろうっていうことなんだなぁ、と学びましたね。旅人が気付く要素を全部排除して、分かりやすいものだけで構成されているホテルが増えている中で、フロアーズでは旅人に気付いてほしい部分が逆にたくさんあるなぁと思って聞いていました。」
崎元「本当に、正直朝比奈さんみたいな旅がしたいなぁと思って聞いていました。もう、ビジネスという感覚が入ってるので仕事目線でしか旅してないなぁと。学生時代はお金が無くなるまで宿を訪ねて歩いたりと、そういう頃を思い出させて頂きました。」

魚市場見学ツアーとは?、旅のスパイス鹿児島とは?そもそものきっかけは?

崎元「九州新幹線全線開業というタイミングに、移動時間が短くなることで、福岡からのお客さんが仕事終わりに新幹線に飛び乗って、金曜の夜に鹿児島に泊まることができるようになる。それなら、土曜日の朝からディープな鹿児島に連れていこう!というところから始めました。土曜日の朝からこんなにも多くの男性が元気に働いている、海から魚が揚がって値段が決まり市場に流れていくというのがとても新鮮だなぁと。ホテル旅館組合青年部で4年前くらいからやっている取り組みです。」
朝比奈「鹿児島は魚美味しそう。全国的にも魚市場見学が増えてきてますよね。例えば、那智の勝浦とかが有名ですよね。日によっては、魚の揚がる量が違ったりはすると思うんですけど、そういうがっかり感も良い思い出になったり、次こそは必ず!と思う人はたくさんいると思います。」
松田「魚がどうこうっていうよりも、恐ろしいほどの量の氷がどさっと落ちるのは、すごい印象的でしたね。」
崎元「旅のスパイス鹿児島は、2011年からやってる取り組みで、鹿児島に来て何に一番びっくりしましたか?というアンケートをもとに、お客さんの約1000の声から作った絵はがきです。旅人は何に面白さを抱いているのかという部分を絵はがきにして、それをまた全国へ発信していこうというものですね。アンケートでは、”青森も方言が分からないが、鹿児島の方がまだ分かりやすい。”みたいなのがあったりと、外から見られた意見は地元の人にとって、すごい面白いコンテンツになるんだなと感じています。」

FLOORSセミナーvol.2 クロストークレポート

暮らしの延長線、鹿児島にまた来たくなるとは?

松田「朝比奈さんのお話を聞いて、宿が暮らし方のお手本となると良いなと思っています。良い宿に泊まったときは、僕自身もインテリアを学んで帰ったりと、なにか自分の暮らしの手本になるというのが大事なのかな。」
朝比奈「手本であると同時に、それがオリジナルだとよりいいですよね。場所によっては、なんちゃってな雰囲気が増えてきていると思います。情報が無い中で試行錯誤して工夫している場所があると、応援したくなると同時にこれからどうなるんだろうと期待が生まれます。」
崎元「大手ホテルチェーンとの違いはそこで、基本的に家族経営の延長上でやってる宿は、そこの温かみとかそこの中で工夫している、日々がんばっていることがオリジナルになっていき、それぞれで進化していくのがおもしろいんです。」
松田「所謂なんとかインみたいなチェーンは、いくら綺麗でも暮らしのお手本という要素や学ぶところ全くない、その違いは大きい。」
崎元「周りをニュートラルなものとして作って、ちょこちょこ目立つ部分を際立たせていくようにしています。お手本になるというか、毎週日曜日にテラスで一杯やるみたいな、いつもやってるということをホテルの中でも旅人にもしてもらいたいなぁと。」
朝比奈「なので、値段が高い安いは行為にあまり関係がないというか…。ただ焼酎を飲んで焼き鳥を食べて、寛いだっていうことが旅先で体験できれば、高いホテル安いホテルとか関係なて、その体験ができたっていうこと自体が思い出になるんじゃないかな。」
「お金って、高いものをばーんっと買ったのは一瞬の気持ちの高ぶりで、それで自分を奮い立たせるところはあると思うんですけど、記憶と別の問題になってませんかね?旅に関してなんですけど。結構使ったなって思っても、あそこのあの安かったあれが記憶に残ってるなぁと思ったりしませんか?そこにヒントがあるのかななんて。」

鹿児島で勝負していくときに、鹿児島らしさなのか?その宿らしさなのか?オーナーのキャラクターなのか?

松田「えーと、宿の個性はオーナーのキャラクターに相当近い。その反面怖いんです。個性はあるけど怖くないよって言ってあげないと近づけない。FLOORSではそれができると思っていて、鹿児島らしさに縛られる必要はなくて、全部忘れて、それでも残っていくものが鹿児島らしさになるんじゃないかなと思っています。」
朝比奈「書き手としては、その街らしさがあった方がうれしい。どんどん多様化していってると思うので、自分達がほんとに来てほしいお客さんに、星の評価を気にすることなくきてもらえるようになるのが一番いいんではないかなと。それにはかなり決断をして、リスクを背負わなきゃいけない部分がでてくると思う。」
崎元「チェーンホテルと地場のホテルの違いは、多様性だったり、でもちょっとした怖さもあったり、リスクを取れる旅っていうのもいいのかなと。でも怖くないよって、旅人に伝えていかなきゃいけなくて、FLOORSで1つ1つ個性が出るように伝えて、且つ安心してもらえたらなと思う。」
朝比奈「例えば、旅のスパイス鹿児島の取り組みを、スタッフがみんなきちんと把握していて、それを誰もが旅人に伝えられるっていうくらいまでした方がいいのかな。」
永山「魅力としては個性キャラクター、でも安心感をつながの中で担保する。そういった動き、独立系のホテル旅館のが手を取り合って連携しながら、お互いの良さをお客さんに対して約束していく、というのを作っていけるのが一番ですね。」

FLOORSセミナーvol.2 クロストークレポート

今後の展望、期待。

松田「個性があるんだけど外から見えてこない、でも分からなければただ怖いだけ。今あるホテルそのままで本当にいいのか、それともどこかに手を加えなきゃいけないのか。部分的に換えてみて、それを横につないでいく。じゃあ、フロアーズの共通要素って何なのか?それは、マインドが共通しているということで、FLOORSとして安心感のある、個性のあるサービスを提供しよう、そういった宿を伝えていこう。海外から見たときにも、日本の地場ホテルうまく繋がった、安心感のあるネットワークを感じてもらいたい。そういったホテルをつないでいくと今までみえてこなかった違いが際立ってくると思う。」
朝比奈「旅行業界だけではないと思うんですけど、自分の仕事の端々に関わる人のことにもっと興味をもって、何をやっているのかを聞いたり、お互いに仲良くしたりとか、どんな取り組みがあるのかとかいうことを共有して、大きなエリアとして考えてやっていくと、なんかとてもいいムードになって外に伝わりやすいのかな。どこと比べてどうだとかそういうことではなくて、自分達のすてきな所とそこに関わっている人達との関係を、誰が聞かれても説明できるようにした方が旅人の記憶に残る。これからの旅人は、色んなことにアンテナを張っていくことが楽しい旅に繋がるんだ、というムードになっていくといいな、それはこういうFLOORSみたいな取り組みから始まって行くのかなと思います。」
「お客さんの出身地を聞いたときの会話なんかで、鹿児島とその出身地って実はこうやって繋がってるんですよ、って言えると驚きもあるし記憶に残る。たくさんの歴史が残る鹿児島では、色んなスト—リーを作れる場所だと思うので。」
崎元「宿っていうのは、旅人にとってその土地の入り口というか地域との接点になるので、人柄が見えるっていうことで繋がると、深く旅人の印象に残ると思うんです。スタッフ全体で地域の接点になるという姿勢で仕組みづくりをしていけばいいのかな。FLOORSがそういった意識を持ったホテルのつながりになればいいのではないのかなと思います。」

朝比奈氏のキースピーチを聞いた上での3人のお話は、30分程の時間ではあったが、
鹿児島での旅の仕方や今後のFLOORS期待することなど、事業者側としてどういったアプローチで旅人に伝えていくのが良いのかなど、
これからの方向性が少し垣間見れるような、中身の濃いクロストークとなり、FLOORSがまたどう進んでいくのかより一層楽しみとなる2時間だった。

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